【スタッフ記事】ひろっこ掘り体験
湯沢市特産の「ひろっこ」
普段、直売所やスーパーなどの店頭ではパックに入って販売されているのを見かけますが、実際どのように栽培や収穫をされているのかわからなかったので、2月28日(日)に開催された「あきた郷土作物研究会ワークショップin湯沢」に参加しひろっこの収穫作業を体験してきました。
当日は県内外から約30名の方が参加され、「ひろっこ」と「三関セリ」の農家さんを訪ねました。

雪が少ないといわれていますが、それでも「ひろっこ」の圃場へ向かう道はこんなに雪が積もっています。
当日は快晴、農家さんからは「普段はゆぎ降ってるながやるんだども、あんたがだラッキーだなや」との声が、冬に外で収穫をするのを考えるだけで大変なことですね。
今回訪れた農家さんは湯沢市三関地区にあるJAこまちひろっこ出荷組合の「近田 榮一」さん(写真右)方。雪のない時期は、さくらんぼや米の生産をされ冬期間に「ひろっこ」の出荷をされています。
こうやって見ていると「ひろっこ」はどこにあるの?と思ってしまいますよね。土出ているところはもちろん、説明を聞いているみなさんの足元の雪の下にも沢山育っています。収穫の手順としてはその日収穫する場所の雪を寄せ、土を起こすと「ひろっこ」がでてきます。
ところで、この土の状況を見て不思議に思う方いませんか?
そう、雪が上にあったはずなのに土の表面が乾いているんです。
雪が積もる前に土の上へ夏の間さくらんぼ作りで使ったビニールシートを被せておいているそうです。地表面の温度も上がり生育がよくなるそうです。
では、ひろっこの収穫を始めます
掘り起こした土を見てみると小さく白いものが沢山あります。これが「ひろっこ」です!
ぎっしり伸びた根に土がついているのを外すのですが、「ひろっこ」は細く柔らかく繊細なので力を入れて外すと折れてしまいます。
なので、振りながら落とすような感じで作業をします。
近田さん宅へお手伝いに来ているという男性はさすがになれた手つきであっという間に土を落とし、収穫していきます。さすがプロ!
収穫後には水洗いをするのですが、土がついた状態の根や「ひろっこ」がさらに白くなっていく光景はとても綺麗でした。
水洗いしていただいてるのは近田榮一さんの奥さんの「ひろこ」さん!「ひろっこ農家のひろこさん!」と参加者の多くが反応されていまし(^^)
水洗いされた「ひろっこ」は家の中へ持ち込まれ根っこ切りの作業。こちらも見学させていただきました。
一つ一つ丁寧に根切りします。人差し指には「ひろっこ」の根を切るための専用のカッターがついています。
こちらのカッターは湯沢市の方が開発されたらしく、県外からもこのカッターを買いに来られる方もいたそうです。
寒空の中、ずっとしゃがみながらの作業が続く「ひろっこ」の収穫。
どんな農業でもそうですが、生産者の苦労を知ってから食するとさらに美味しく感じられますね。
ひろこさんに「ひろっこはどんな料理がオススメですか?」と聞くと、「天ぷらか白和え、それと鍋に入れると美味しいとのこと」
白和えは食べたことがありましたが、天ぷらと鍋は食べたことがないのでとても気になります。
鍋の場合には、しゃぶしゃぶのような感じで熱を通し過ぎないことがポイントだそうです、熱を加え過ぎるとドロッとした食感になってしまうとのこと。
皆さんはどんな料理がお好きですか?
関連リンク
ひろっこ(あきた郷土作物研究会)











