雪すたぐらむ!【横手の雪まつり2023】
こんにちは!横手市地域おこし協力隊のオバラソウです。
MINEBAジャーナルでの雪すたぐらむシリーズの更新は昨シーズン以来。
昨年までは雪景色を切り取ってきましたが、今年は横手の冬の伝統行事の瞬間を切り取りたいと思います!
3年ぶりの横手の雪まつり
観光客を迎え入れて本格的に行われた横手の雪まつりは今年が3年ぶり。
多くの人がこの横手の伝統行事の開催を心待ちにしていたことでしょう。
横手の雪まつりの主な日程は2月初旬のぼんでん唄コンクールに始まり、14日のかまくら撮影会、15日と16日にかまくら、16日には梵天コンクール、17日に旭岡山神社梵天奉納祭と続きます。
今回は14日のかまくら撮影会、14日から3日間参加した灯り点し隊、17日の梵天奉納祭までの間、さまざまな場面を撮影しました。
今年の雪まつりは僕が横手に帰ってきてからはじめて経験した特別な雪まつり。
そんな今年の横手の雪まつりを写真で振り返っていきたいと思います!
民家苑木戸五郎兵衛村 かまくら撮影会
2月14日は雄物川民家苑木戸五郎兵衛村にて行われたかまくら撮影会に参加しました。
「撮影会」というものに参加すること自体初めてで、一体どんな雰囲気で行われているのか未知でしたが…会場に到着してびっくり。

こんなにたくさん来ているのか!!
ちゃんと撮影できるか不安に感じると同時に、たくさんの人がここでの撮影を楽しみにしていたんだ!と考えるとちょっと嬉しくなりました。
そんな不安と喜びが入り混じる中撮影した写真がこちら。

これぞ横手の冬!と思える写真が撮影できました。
蛇の崎川原ミニかまくら会場
14日から16日の3日間は灯り点し隊の隊士として蛇の崎川原でミニかまくら作り!
横手の頼れる大人たちや大学生、小中学生や地域の方々と一緒にミニかまくらを作りました。



時折吹雪く不安定な天候と寒さに心が折れそうになりましたが、作業をともにする仲間たちとの会話を楽しみながら進めたことで時間を忘れて会場づくりに励みました。
そして夜になり、待ちに待った絶景が広がりました。

すげぇ!!!!!!!
…思わず語彙力を失ってしまうほどの絶景。
言葉にできないほど綺麗な景色を目の前に、寒さも疲れも吹き飛びました。


「すごーい!」「超綺麗!」
会場のいたるところから聞こえる感動の声。
この蛇の崎川原の景色は今回の雪まつりの中で僕が最も楽しみにしていたことのひとつで、実際にこの景色を目の当たりにしてものすごく感動しました。
しかし、それ以上に、この景色を見に訪れた人がその感動を声にしてくれたことが何よりも嬉しかったです。
この景色を作ることができたこと、自分の生まれ育ったまちにこの絶景があること。
あらためて自分のふるさとをとても誇りに思う大きなきっかけになりました!
旭岡山神社梵天奉納祭
かまくらが「静」とまつりならば梵天は「動」のまつり。
横手の雪まつりはかまくらと梵天、両方あってこそのものだと個人的に思っています。
日程最終日となる17日は梵天の奉納の様子を撮影させていただきました。





高く上がる梵天、華やかな頭飾り、エネルギッシュな奉納の様子…どれを取っても見応え抜群で圧巻。
さまざまなことが制限されたこの3年間の鬱憤を晴らしてくれているような、そんな勢いと力強さに満ち溢れていました。
なによりも忘れられないもの
3年ぶりの本格的な開催となった横手の雪まつりの中で、僕が最も心に残っている場面があります。
それがこちらの写真。

参加した団体のすべての梵天の奉納が終わり、三本締めで締めくくられた旭岡山神社梵天奉納祭。
その締めの直後、参加者たちが声を上げながら笑顔で抱き合っていた瞬間です。
3年の時を経てまつりを行われ、そこで再会できた喜び。
その喜びをみんなで分かち合っていた光景が強く心に残っています。
思えば、どの場面を振り返ってもみんな表情がいきいきしていて、撮影している僕も気づいたら笑顔になっていました。
かまくらと梵天。
横手の雪まつりの存在は、横手の最大の特徴の一つであり、何世代にも渡って伝えられてきた冬の横手の日常。
なくてはならないものだと思っています。
伝統行事とは無病息災や五穀豊穣を願うだけでなく、人々の繋がりをつくる大切な場所です。
横手の雪まつりに関わる多くの人の笑顔を見て、いつまでもそんな大切な場所が横手に残り続けてほしい強く思える充実した期間でした!