出羽すたぐらむ!#08
こんにちは!地域おこし協力隊のオバラソウです。
日増しに冬が近づいてくるのを感じる今日この頃ですが、みなさんは冬の訪れを何で感じますか?
吐く息が白くなったり、鳥海山に雪が積もっているのを見たり、感じ方は人それぞれかと思いますが、今回は僕が思う冬の訪れを撮影してきました!
「冬の使者」が集まる場所へ
今回僕が撮影したいのは「冬の使者」。
気温が日に日に下がるにつれてその目撃情報が増える中、どうしても水辺で翼を広げる姿を撮影したいと思い、秋田ふるさと村のすぐそばにある田久保沼へ向かいました。

現地へ到着してみるとびっくり!

いない!(泣)
…いや、正確には「いなくなっていた」と言うべきでしょうか。
ついさっきまではそこにいたのか、水面をよく見てみると白い羽らしきものが無数に浮いていました。
どうやら日中は他の場所へ出掛けているようで、ここには夕方から明朝にかけて出没するらしいのです。
リベンジ!
前回は8時頃に現地へ来て白鳥がいなかったので、今回は日の出前に起きて現場へ。

いました。冬の使者こと、白鳥です。
白鳥は遠くユーラシア大陸北部から遠路はるばる越冬のために日本にくる大型の渡鳥。
もともと生息しているユーラシア大陸北部は冬の間餌がまったく採れなくなるほど寒さが厳しいため、比較的温暖な日本にやってくるそうなのですが…
こっちの冬もなかなか厳しいのに、それよりも厳しい冬ってどんなものなのか気になってしまいます。

昼間は餌の豊富な田んぼや畑で餌を食べ、それ以外は基本的に水辺で過ごす白鳥。
最近、先輩カメラマンが白鳥が飛ぶ姿をカッコよく飛ぶ姿を撮影していたので、僕は是非とも水辺で翼を広げる迫力ある姿を撮りたいと思い水辺でカメラを構えましたが…

あ…僕の姿に気づいたのか、遠ざかっちゃって行っちゃった…(泣)
相手は野生の動物。警戒されて距離が生まれてしまうのは仕方ないことですが、もうちょっと近くで撮りたい。
それでも根気良く翼を広げる瞬間を待ち続けますが、そこは白鳥の気分次第です。

「今だ!」と思っても別の白鳥にピントが合ってしまったり。

タイミングが合わず全然迫力が出せなかったり。
ん〜、難しい。相手が動物なだけに、これまでの写真撮影とはまた違った大変さを感じました。
かれこれ1時間以上は水辺にしゃがみっぱなしで腕にも足にも疲労が溜まってきたころ。
「アイツは別に危険じゃない」と白鳥に思われたのか、少しずつ白鳥との距離が縮まってきました。
あとはバサバサやってくれればいいだけ!と白鳥にテレパシーを送り続けることさらに数十分。

やっと翼を広げる白鳥の姿を撮影することができました!
朝陽で透けて綺麗に写る白鳥の真っ白な羽。
野生の生き物のありのままの姿を撮影するためにじっとカメラを構え続けてよかったです。
でも、もっとかっこいい白鳥の姿を撮影できるはず…!
白鳥がシベリアに帰る前にまたチャレンジしてみたいと思います!