雪すたぐらむ!#07
こんにちは!協力隊のオバラソウです!
みなさんは平鹿町の樽見内地区にある「鹿嶋梨」という樹はご存じでしょうか?
以前私が樽見内地区の鹿嶋祭りについて調べた際に、初めてその存在を知ったのが「鹿嶋梨」でした。
地域のシンボルだというこの鹿嶋梨。
資料にある写真でしか見たことのない鹿嶋梨が一体どんな樹なのか、シンボルとされる所以はなんなのか、冬にはどんな姿になっているのか気になり、撮影に行ってみることにしました!
撮影は夜明け前から
撮影に向かったのはまだ日が昇らない午前6時前。
外に出ると空には分厚い雲が・・・。
日の出までには晴れる予報でしたが、想像以上に広がる雲に不安になりながらも現地に向かいました。

鹿嶋梨があるのは横手市平鹿町樽見内地区。
横手市街から国道107号を由利本荘方面に進む途中で左折して約400m。

広がる雪原の上に佇む一本の樹。
私の目の前にあるあの樹こそ鹿嶋祭りで使われる『鹿嶋梨』だとすぐにわかり、地域のシンボルとされていることが納得できました。
時が来るのを待つのみ
撮影ポジションを決めカメラを構えた時には、既に日の出の時刻の6時26分を過ぎていました。
ふと見上げると頭上はまだ雲に覆われたまま。
朝陽に照らされる鹿嶋梨を撮影するために早起きしたのに、このままでは思い描いた写真が撮れない・・・。
−4°Cの中、理想の瞬間までじっとカメラを構え続けました。
待つこと1時間、ついにその瞬間が!

朝陽が枝の間から差し、爽やかであたたかな朝の光を纏った鹿嶋梨を収めた一枚です。
雪原の真ん中に、空を抱くように力強く伸びる鹿嶋梨。

地元の方によると、鹿嶋梨の樹齢は少なくとも250年以上にも及ぶとのこと。
地域の人々にとって、とても大切な存在であり神聖な場所である樽見内の鹿嶋梨。
この大樹の出立からは、古くからこの地を見守ってきたパワーを感じました。
地域の歴史と文化を学ぶ中で知った特別な場所に訪れ、出会った美しい光景。
大自然のエネルギーをお裾分けしていただいたような気がします。
早起きした甲斐があった撮影でした!