大納川酒蔵での社員研修会
私は今回、横手市大森町にある大納川酒蔵で行われた社員研修を取材してきました!
これは株式会社プレステージ・インターナショナルの新入社員研修の一環として行われました。
大納川の社長である田中さんは大学卒業後、アサヒビールに就職した時に初任給でお世話になった5人にビールを送り、大変喜んでもらえた経験があるそうです。
今回はその経験生かして、何か企画できないかと企業様に呼び掛けたことで始まりました。
研修内容は仕込体験・蔵見学と、瓶のラベル作り・贈答用の箱作り。
作成したラベルは純米酒と純米吟醸酒の2本に貼り、各々が持ち帰ります。
株式会社プレステージ・インターナショナルは地元で販売会を企画したり官公庁からコールセンターを請負ったりと、地元に根付いた仕事もしています。そのため新入社員が自分の働いている土地を知るという研修は必要だと考えていました。そんな中、田中さんからの持ち込み企画は新入社員研修にピッタリでした。
研修開始!
研修員29名、社員7名が揃ったところで早速研修会の始まりです!
まずは社長の田中さんから大納川の歴史説明がありました。

次はAチームとBチームに分かれて仕込体験・蔵見学とラベル作りを行います。
見学の時期によって体験内容は異なるそうですが、今回は酒粕剥がしを体験しました。

圧搾機の白い布の裏表にはびっしり酒粕がついています。これを剥がして取り除く作業です。
なんと仕込み期間中に取れる酒粕は約8t!


たくさん剥がせました(*^◯^*)/
次は櫂入れ(かいいれ)作業体験です
ヨイショヨイショと大きいタンクの中がうまく混ざるようにかき混ぜます


蔵見学の最中、お酒に使用される仕込み水を試飲したり、磨いたお米を見たりします。



こうじ室も見学させていただきました。
製麹を行う神聖なる場所・・・!

さて、ひと通り仕込体験と蔵見学が終わったら次はラベル作成です。
1枚には既に「感謝」と書かれており、自分の名前を記入します。もう1枚は自由に描きます。


皆さん、真剣に描いていました!
箱も自分たちで折り込み、作成します

完成したのがこちら



今回ラベルを作るお酒を、記念すべき初任給でお世話になった方へのプレゼントにする人も多く、感謝の想いをラベルに描いていました。
これは必ず想いが伝わりますね〜💖貰って嬉しいこと間違いなし❣️
皆さん、お手紙も同封したようです。箱を閉じたらプレゼントは完成!お疲れ様でした!
研修を終えてみて
お酒を両親にプレゼントするという新入社員の方は
横手にこのような酒蔵があることを知りませんでした。お酒に興味を持ったので、今日のお酒を家族と一緒に飲みたいです
と話してくれました。たしかに個人では酒蔵見学に「行こう!」とはなかなかなりませんよね。
地元の酒蔵を知る・お酒造りを知る、いい機会になったようです。
新入社員の引率で訪れた社員の方も、この機会を一緒に楽しんで体験していたようでした。
社員で引率者代表の大内さんは
コロナ禍で新入社員研修のイベントをどうしようか迷っていました。そんな中で堅い研修とはまたちょっと違う、各個人の表情が見れるいい研修ができたと思います。これから毎年やっていけたらいいなと思っています
と話してくださいました。
杜氏の佐藤さんは
今回はちょうど醸造が終わりかけの時期でした。11月〜4月の仕込み真っ盛りの現場を見てもらうとまた印象が違うと思います
とのこと。ちなみに、今回新人研修が行われたのは4月下旬でしたが、蔵の中はまだひんやりと寒かったです。11月〜4月の仕込みの時期だと極寒だそうです・・・。
社長の田中さんは
実際に来てもらうまでは、若い子の酒蔵見学だから反応が淡泊な人が多いと思っていました。しかし思ったよりも熱く、酒作りについての質問も受けました。『酒蔵』『日本酒』は若い子達にとって堅いイメージがあると思いますが、そんな事ないんだよ、気軽な飲み物なんだよと伝えたい
と話してくださいました。
日本酒と聞くと度数がキツくて香りもアルコールくさいというイメージがまだあるかもしれません。しかし最近の日本酒はとても飲みやすいのも多いので、もっと多くの人に親しんでほしいですよね。製造過程を見学したことは日本酒への扉を開ける、とてもいい機会になるのではないでしょうか。

大納川では蔵見学を積極的に受け入れています。※見学時期によって内容は異なります
社員研修はもちろん、地元の方でも友達同士もウェルカムです!
住所 :秋田県横手市大森町大森169番
TEL :0182−26-2004
HP :https://dainagawa.co.jp/
※電話にて事前にご連絡ください
日本酒好きな方はぜひ、そうでない方も楽しめます!
ぜひ見学に訪れてみてはいかがですか^^