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横手高校の競技かるた同好会、立ち上げ2年で強豪に 全国大会へ向け練習に熱

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横手高校(横手市睦成)の競技かるた同好会が現在、全国大会へ向けたトレーニングに励んでいる。

 

かるたが題材の漫画作品「ちはやふる」(末次由紀さん)の実写版映画に影響を受けたという、当時1年生の高垣鈴(りん)さんが一昨年4月、阿部そなたさん(今年3月卒業)と2人で立ち上げた「小倉百人一首」を使う競技かるたの同好会。

 

立ち上げ当初の会員は2人だけだったことから、かるたの読み上げ音声を流すアプリを使って練習するなどの苦労もあったが、現在、3年生2人、2年生9人、1年生11人の計22人が所属する。


5月に秋田市内で開かれた県大会で上位の成績を収めた2年生の藤田悠希さん・高橋和佳(のどか)さん・田丸舞さんの3人が、8月に鹿児島市で開催予定の「全国高等学校総合文化祭」の出場権を得たほか、7月に近江神宮(大津市)で開催予定の「全国高等学校小倉百人一首かるた選手権大会」に藤田さんら3人に2年生の小山紗和さんを加えた4人が出場を予定するなど、創部からわずか2年で有力選手を生むまでに成長した。


同好会の練習は週3回で1日2時間ほどだが、自主的に練習するメンバーや練習試合のため市外まで足を運ぶメンバーもいることに加え、「会員同士が教え合うなどして、技術を共有することが当同好会の強さの秘訣」と、現在、同好会の主将を務める高垣さん。「これほどメンバーが増えると思わなかったが、初心者の会員も一緒に楽しく活動している様子を見るのがうれしい」と話す。


県大会A級個人戦で優勝した藤田さんは「かるたを読み上げる音に対しての反応に磨きをかけつつ、『お手つき』しないよう冷静に聞き分ける力を伸ばしたい。全国大会では、まず1勝を目指す。強い相手と対戦するのが楽しみ」と意気込む。


同好会顧問で同校教諭の松江正彦さんは「全国大会に出場するレベルの生徒も生まれてうれしい。同好会の扱いのため、部活動に比べて活動への支援が弱いのが悩み。OBや地域の皆さんへ協力を呼びかけるなどして、生徒を支えていきたい」と話す。

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場所 秋田県立横手高校