一昨年（2021年）に亡くなった皆川典子（みながわみちこ）は、37歳から趣味の延長で陶芸を始めたが、すぐに女流陶芸展での入選、女流陶芸大賞、文部大臣賞2回という快挙を成し遂げ、同時期に新日本工芸展、日展入選など数々の賞を取る。

その後、女流陶芸の会員として80歳まで作品を出し続けた。

生前、作品は一切売ることなく、展覧会での出品作として公開される以外に、一般の人々の目にふれることはほとんどなかった。

今回の遺作展では、初期の象嵌作品から晩年の白磁作品まで代表作の一部を公開する。