「横手縞」がニットタイに 47都道府県の伝統織物プロジェクトで
47都道府県に残る伝統的な織物を素材に47種類のニット製ネクタイを作る都内会社のプロジェクトに6月下旬、横手市の伝統織物「横手縞(じま)」が選ばれた。
国内各地の織物を集めて伝統的な織物の魅力を伝えることを目的に、洋服やライフスタイル雑貨の企画・販売などを手がけるミゼン(東京都港区)が展開するプロジェクト。
47都道府県で作られる織物のうち、同社が秋田県内から選んだのは、江戸時代から続く黒を基調とした縞模様が特徴の「横手縞(じま)」。同社の寺西俊輔社長は、選定理由について「モダンな色合いが良く、職人の繊細さが表れている織物。ふるさと納税の返礼品としての需要も見込める」と話す。
横手縞を作る市内在住の田畑晃子さんは「県内に数ある伝統的な織物の中から、横手縞が選ばれたことは光栄。横手の自然と先人たちの豊かな感性が織りなした工芸品を多くの皆さんに伝えられる機会になれば」と話す。
幅4.3センチ、長さ1.6メートルのニットタイに仕上げ、9月、同社が港区にオープン予定の直営店に展示する。