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秋田近代美術館で菅江真澄の再考通じた企画展 秋田美大教授ら4人が出展

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企画展「ARTS&ROUTES あわいをたどる旅」が11月28日、秋田県立近代美術館(横手市赤坂)で始まった。

 

現在の秋田県内にも長く滞在したことで知られる、江戸時代後期の旅行家で博物学者の菅江真澄の活動や軌跡をたどり、表現としての価値を再考する秋田公立美術大学(秋田市)のプロジェクトを起点に企画された美術展。同大学の教職員を中心とする現代美術家ら4人が、展示室を分け、それぞれが展覧会形式で作品を公開する。


出展作家は、アーティストの岩井成昭教授、彫刻家・現代美術家の藤浩志教授、アーティストの迎英里子さん、長坂有希さんの4人。


中でも、迎さんは、同美術館1階にある約192平方メートルの展示室の7割を使い、布やビニール素材で作った立体物、音響、映像を複合させた作品を出展。黒と黄色の立体物を床に散りばめた。パフォーマー6人が立体物を移動させる様子を撮影した映像作品も壁面に投影するなどして、「境界と移動のシステム」を表現した。作品は美術館2階から見下ろして鑑賞することもできる。


合わせて、同大学大学院が3年にわたり展開した地域滞在型アートプロジェクト「AKIBI 複合芸術プラクティス 旅する地域考」の成果を、今年度の受講者10人の作品を中心に展示する。


開館時間は9時30分~17時。入館料は、一般=1,000円、大学生・高校生=500円、中学生以下無料。2021年3月7日まで(12月29日~31日、2021年1月13日~22日は休館)。

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日付 2020年11月28日 ~ 2021年03月07日
場所 秋田県立近代美術館