横手で「寿司さいしょ」の出張握りずし 参加者22人が「うにく」味わう
のりの代わりに赤身肉を使うウニ軍艦「うにく」などを提供する「うに祭り with うにく」が5月18日、シェアスペース「MIRAI」(横手市前郷)で開かれ、県内から22人が参加した。同施設を経営する細谷拓真さんが、「寿司(すし)さいしょ」(東京都中央区)を営む税所伸彦さんとSNSを通じて交流を始め、2010年に出張握りずしを依頼したのがきっかけだという。「場所を提供し、地元の人たちに楽しんでもらいたい」と開く同イベントは今回が3回目。
ウニ軍艦「うにく」は、2017年に商標登録し、同店の名物として提供する。会場では、税所さんが大田市場(東京都大田区)で仕入れたネタを使い、同メニューのほか刺し身やウニ軍艦を提供した。参加した大館市在住の長崎聡さんは「SNSでイベントを知り、ウニが大好きだったので参加した。今回で3回目の参加となるが、地方では食べられないおいしさ」と話す。税所さんは「10年ほど前からの縁で、おかえりと温かく迎えてくれる人たちを中心に、毎回多くの皆さんと出会えることを楽しみにしている。SNSがきっかけでつながった横手市だからこそ、コミュニティースペースであるこの施設で開くことに意義があると思っている。秋田市出身なので、秋田の空気に触れられることもうれしい」と話す。