行事

湯沢で「七夕絵どうろうまつり」始まる 大小150基が市街飾る

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湯沢市街で300年以上続く伝統行事「七夕絵どうろうまつり」が8月5日に始まり、市内が幻想的な雰囲気に包まれている。1702年、京都から秋田藩佐竹南家に輿(こし)入れした姫君のために、郷愁の思いを5色の短冊に託し青竹に飾り付けたのが始まりとされる。現在、「大町商店街」「柳町商店街」「ジークブルガー通り(中央通り商店街)」「サンロード商店街」などに、大小150基ほどの浮世絵や美人画が描かれた「絵どうろう」などを展示する。展示される「絵どうろう」は大きなもので縦2.5メートル、横4.5メートル。「市絵どうろう保存会」のメンバーや市民達が描く。5月から同保存会が講習会も開き、県南外の約40人が2カ月ほどかけて完成させた絵どうろうも展示する。日没後、柳町商店街アーケードの照明が落とされ、絵どうろうの明かりが夜の闇に浮かび上がると、観客からは大きな歓声が上がった。店頭に飾る絵どうろうを30年以上描く井川春吉商店の店主の井川美佐子さんは「着物の柄やかんざしなどを工夫して描いている。今年の作品は、数年前から娘に教えながら制作した共作。伝統ある行事を若い世代に引き継いでいけることはうれしい」と話す。京野健幸実行委員長は「初日はあいにくの雨に見舞われたが、天気も回復傾向にある。残り2日間、皆さんに十分楽しんでいただければ」と来場を呼び掛ける。5日に予定していた「湯沢城址(じょうし)散策七夕ちょうちん行列」は7日に延期して開催予定。開催時間は、6日=11時~21時30分、7日=8時~20時30分。柳町商店街アーケードの照明は、19時30分と20時の2回消灯する。
日付 2018年08月06日