横手で全国線香花火大会 浴衣姿の来場者ら7000人でにぎわう
横手川蛇の崎川原(横手市蛇の崎町2)で7月21日、「よこての全国線香花火大会」が開催された。日本大百科全書によると、300年の歴史がある線香花火だが、純国産品は1999(平成11)年に製造が中止され、いったん途絶えた。今年で15回目となる同イベントは、2000年10月に純国産品の線香花火製造が復活したことから、国産花火の製造支援と日本の伝統文化を残す目的で2004年から毎年開いている。主催者発表によるこの日の人出は約7000人。会場では、線香花火長持ち大会、花火の遊び方教室、市販のおもちゃ花火を500個以上使った打ち上げ花などを展開。東日本大震災で被害を受けた釜石市の園児に花火を送ることを目的とした花火セットのチャリティー販売も行い、受け取った花火を楽しむ浴衣姿の親子連れなど多くの来場者でにぎわいを見せた。会場にはこのほか、高校生ボランティアが主体となって運営する縁日ブース、友好姉妹都市の茨城県那珂市と岩手県釜石市の観光物産ブースなども軒を連ね、イベントを盛り上げた。同イベント実行委員長の吉田昌平さんは「たくさんの皆さんに会場に足を運んでいただきホッとした。これからも内容を充実させながら、子どもたちの心に夏の思い出の1ページとなるようなイベントとして続けていきたい」と話す。
日付 | 2018年07月24日 |