横手で「後三年合戦シンポジウム」 大鳥井山と金沢柵調査報告も
横手市役所南庁舎講堂(横手市条里)で12月18日、源義家と清原氏をテーマにした「後三年合戦シンポジウム」が開かれる。主催は横手市教育委員会。
2010年に大鳥井山遺跡(同市新坂町)が国指定史跡となったことをきっかけに、毎年この時期に開いている同イベントは今年で7回目。同遺跡は奥州藤原氏の源流とされ「後三年合戦」の中心人物、出羽清原氏の居城跡と伝えられている。
イベント当日は、中世武士研究の第一人者、京都女子大学名誉教授の野口実さんが、武家社会と鎌倉幕府成立の礎となった「源義家」の実像に迫る講演を行うほか、國學院大學教授の野中哲照さんが「後三年合戦前後の動向」と題した講演を、同市教育委員会の島田祐悦さんが「大鳥居山遺跡と金沢柵推定地」の発掘調査報告を行う予定。
同市教育委員会文化財保護課の佐藤和也さんは「後三年合戦を文献調査と発掘調査の両面から捉えて研究者を招いた。同市金沢や沼館などゆかりの地には、八幡太郎として知られる源義家に関する伝承も数多く残されている。中世研究が進み清原氏の歴史的評価が高まるなか、地元でも関心を寄せていただければ」と話す。
開催時間は10時~16時。入場無料。
横手経済新聞http://yokote.keizai.biz/headline/237/